『ミッション』
齋藤 孝/著 — 西東社 — 2021.1 — 159.79
挑戦したから多くの問題と夢に気づくことがある。人生の後半戦。セカンドハーフをおろそかに生きないための指南書。
目次。
第一部。 決める。
第一章。 銘ずる。
座右の銘を支えにする。 「天啓」を感じる。心に響いた言葉のリストを作る。千回書けば「言霊」が乗り移る。
第二章。 掘り進める。
なぜ”脱獄もの”は面白い? これをやり遂げたら死んでもいい?プラス公共性を追求。
第三章。 極める。
「道」という考え方を持つ。 そもそも「道」とはなんだろう? 「道」と人生を重ね合わせる。日課をミッション化する。
第四章。 全うする。
今の自分を肯定できるか? 全力で生き、全力で死ぬ。『夜と霧』から学ぶ。ミッションが生を支える。
第二部。 挑む。
第五章。 引き受ける。
オファーをきっかけに新境地を開く。迷ったら鑑真を思い出せ。
第六章。隠居する?
心持ちとして「隠居のライン」を引く。 隠居後に本懐を遂げた伊能忠敬。西洋の伊能忠敬、シュリーマン。
第七章。注ぎ込む。
とにかくやってみる? ココ・シャネルの信条。「往生際が悪い」を座右の銘に。「長く続ける」ことも大事。
第八章。 和らげる。
『論語』を読み、頭を柔軟に。 流行りものには乗ってみる?
第三部。乗り越える?
第九章。立ち向かう。
この世は生きるに値する。おろそかに生きてはいけない。 60代は実はアニメ世代。
第十章。追い続ける。
行けども、行けども先がある。果てしない感じを味わう。北斎に倣って「〇狂老人」を気取る。
第11章。できる?自分で自分に見切りをつけない。
ハンディキャップ乗り越える強いメンタルを持つ。塙保己一とヘレンケラー。ハンディキャップからミッションが生まれる。
第12章。問う?童心に返る。名人に問う。
「知の祝祭」的飲み会を。難解な哲学を「問い」で楽しむ。
第四部。学ぶ。
第13章。見出す。すごい人がいたもんだ。
戦争という過酷な状況にあってもたくましく。
第14章。読書する。普遍的な作品は時代を越える。
アナザー・ワールドに遊ぶ。
第15章。勉強する。春が来るたび語学に盛り上がる。
洋楽の訳詞にチャレンジ。 60代の学生生活もまた楽しい。
第16章。遊ぶ。遊ぶから人間だ。
子供の頃の「遊び感覚」を思い出す。遊びとミッションを結びつける。
第五部。動く?
第17章。旅する。「漂泊の旅」に出る。
気分はバックパッカー。風に吹かれて歩く、歩く。
第18章。捨てる?巡礼で身も心も軽くなる。
「巡礼の道」いろいろ。「五体投地」という捨て方もある。
第19章。戦う。戦うことに命を燃焼する。
戦った人の魂を受け取る。スポーツから刺激を受ける。
第20章。整える?深呼吸で心を整える。
「数息観」のすすめ。肝を意識し、どっしり構える?
第六部。支える?
第21章。貢献する。原動力は「人の為」
利他の心で生きる。一隅を照らす生き方。
第22章。 背負う。裏方の苦労を思う?
評論を通して、映画の裏側を知る。若い人たちのサポーターになる。
第23章。這い上がる。人生が苦しいのは当たり前。
「自由の苦痛」という考え方。共感が救いとなる。ドストエフスキーを読もう。
第24章。手書きする。紙と鉛筆で記憶力を鍛える。
「メモ魔」に徹する。名文を書き写す。”褒めコメント”で支える?
第七部。伝える?
第25章。護る?公害問題の原点に返る。
公害問題を勉強するなら?『苦海浄土』を読む。文明とは何かを問う。
第26章。救う。消滅の危機にある言語。
日本人は、アイヌ語の継承に責任を持つべき。日本語の財産の半分は方言。
第27章。交歓する?そうか、みんな死んでしまったのか?
「言霊」を感じ、受け継ぐ。私が本を踏めないワケ?
第28章。継承する。稽古事に夢中になる。
“文化の絶滅危惧種”を救う。文化的遺伝子を残す。
2023年2月10日。 金曜日。午後14時34分、本の読み上げ終了。
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