散歩道

■ 2023-02-22(水) 06:46 『幸せは不幸な出来事を装ってやってくる 』 大石吉成(おおいし よししげ)/著 マネジメント社。

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父から子に伝えたい。 ビジネスと人生の教え。 100億円企業を倒産させた私は、まさに敗軍の将である。私に残ったのは、得難い教訓であり、その後も親交をしてくれる友人や取引先の方々、そして何よりも家族の絆である。倒産は不幸な出来事だが、10年後の今、私は人生で最も幸せな時期を過ごしている。

プロローグ。 あれから10年、また桜が咲いた。

第一章。リーダーの話をしておこう。
リーダーは率先垂範を旨とする。 周りから好かれる経営者の真実。リーダーに人徳がなければ組織が危うい。他人への思いやりがない経営者の会社は活気にかける。リーダーに信なくば。メンバーの心が離れる。経営者が最も恐れるべき事は、社員からの信頼を失うこと。リーダー次第で組織が変わる。経営者が馬鹿でありながら会社が勝手にうまく回ることはない。リーダーに九思あり。リーダーの心構えを九つあげておく。

❶ リーダーは人や物事を見る際、先入観や評判に惑わされることなく、
     本来の素の人物や物事を見るように努める。
❷ リーダーは人の話を聞くとき、己の私心や先入観に捉われることなく、賢く聞き分ける。
❸ リーダーは苦虫を噛みつぶしたような仏頂面をせず、常に穏やかで笑みを絶やさないようにする。
❹ リーダーは偉ぶることなく、いつも謙虚で恭しく、あれ。
❺ リーダーは、自分の言葉の重みを知り、上滑りするような軽い言葉を慎み、
     心から誠実に話すことが大切である。
❻ リーダーは事を成そうとするとき、過つことなく執り行えるよう慎重かつ果敢に取り組む。
❼ リーダーはわからないことがあれば、知ったかぶりをせず、誰にでも聞くようにする。
❽ リーダーは怒りに任せ、後先を考えず、軽はずみな行動をしてはならない。
❾ リーダーは目先の利益に目を奪われることなく、
      それを得ることが正しいか間違いかを慎重に判断する。

リーダーは、一人いるときこそ言動を慎め。

第二章。人間関係の話をしておこう。
己を欺かず、他者を欺かず。 他者との関係で悩む以前に己の気持ちを偽らず素直であれ。友は選ぶものと知れ。誰とでも仲良くしなさいとは?所詮無理なこと。人物評価が正しければ判断を誤らない。相手を正しく評価すると。接し方を誤ることがない。とことん相手を思いやれ。相手の気持ちを考えることができれば。人間関係で悩むことはない。親子関係は難しい。兄弟姉妹の関係はさらに厄介だ。お互いの信頼。情報がなければ。身内ほど。関係性が悪くなる?

第三章。経営の話をしておこう。
経営するということは、 生涯学び続けること。経営者には誰もがなれるが、経営し続けることは難しい。経営者は会社の使命を語れ。経営者が使命を軽視し。放棄することは自滅に等しい。物事に大事と小事あり。事を成すには優先順位が肝要。経営の要諦は本質を見極め、何を先に、何を後にするかに尽きる。